仕事の引き合い、大学の友人の結婚式、親友の新生活があり、
週末を東京で過ごし、謳歌していた。
謳歌という言葉が当てはまるほど当てはまり、充実した時間だった。
ここに記述しておきたいことは、
そのときに新宿渋谷をひとりでぶらぶらしていた時間のことであり、
やはり最近のファッションについて思うことだ。
特筆すべきは、東京のファストファッション化が凄いこと。
新宿TOPSHOP路面店では、入り口横のステージにCDJブースがあり、
スタッフが交代で曲をかけ、接客もしている。ここは男性スタッフが個性的。
欧米文化の根底にあるような、音楽と政治と文化、
それぞれが連動できていなければ実現不可能なプレゼンテーション。
ファッションと音や食などの融合という点では、
かつてのラヴレスのようにショップにバーカウンターを設けた、
カリスマ吉井雄一によるそれに似ている(僕は彼のセレクトが好き)。
しかし、青山ではなく新宿で、値段も手頃なTOPSHOPで、
という間口が広がったという意味では、進化系と捉えていいハズ。
一方、渋谷ではZARAの妹分、Bershkaが展開していた。
4階フロアすべてで構造の一部の柱がスピーカーとなり、
エレクトロをクラブに近いような音量で流している。
そしてこちらのスタッフは、メンズフロアでも女性店員が、曲に合うような、
刈り上げ、ド派手なカラーリングヘアに真っ赤なルージュ姿で接客をしている。
他にも、渋谷ZARAにも新たな魅力があり、H&Mも相変わらずの様相。
どのファストファッションのブランドも
5,000円以内で何かしら琴線に触れるアイテムがある。
そして消費者に常にそう感じさせることが、飽きさせない秘訣なのかもしれない。
では他はどうであろうか。
セレクトショップ勢も手を替え品を替え、努力の形跡を見つけることが出来るが、
やはり後手後手の印象がいなめない。
LANVINとH&Mがスポットで組むようなときに、
セレクトでそれを凌駕することは簡単ではない。
その中ではOPENING CEREMONYが面白かった。
フロアをコンセプトで分け、メンズとレディースでは分けない展開。
コンセプトが変わる故、フロア毎に曲のテイストが変わる。
スタッフが女性のみで付きっきりの接客をし、
アートに特化して価格差を生み出している。
以上のように、街のファストファッションブランド化は加速している。
そして低価格帯が魅力的だからこそ、30代の僕はハイブランドが欲しくなる。
僕が今回購入したアイテムを記述する。
数年前、ニューレイヴとヒップホップとスーツスタイルを融合させた
マッチョなスタイルがあった。
僕には誰を引き込もうとしているのか分からないほど、
速すぎて強引なそのスタイルは、案の定影を潜めた。
今回のファストファッション勢のギアの上げ方は、それよりは理解があると思える。
ショップで流れる音楽と客層にギャップがあるうちは、まだまだ大変だと思うのだが。
(例えばかつてのラヴレスの取り扱う音源に、洋服目当ての客がどれだけ理解があったのか)
でも、それほど若年で音楽を伴って魅力的で、
いまの日本では東京だけであろうという優位性。
これだけ揃えば、僕的に相当面白い!
_Breakbot - Fantasy feat. Ruckazoid
Breakbotさん、PVに出てる!やっぱり白T!半ズボン!ローファー!白ソックス!
Cely