震災後、“東北への物流”、“放射線の脅威”、“被災地域への貢献の在り方”、“防災”、
以上の4点について情報収集している。
物流に関しては会社の運営について最も影響を与える。
全く関係のない業態の方から
「タウンページを見て電話をした。御社の仕入れ、在庫状況について知りたい。
ひいてはいくらか譲っていただけないか。」
と訊かれるほど、深刻な状況にある。
東北の物流は驚くほど宮城に依存し、
東北は沿岸部と内陸部、全国的には西日本と東日本の差がまだ埋まらずにいる。
また、僕の会社の大事なお客様からHELPに近い電話注文がある。
地震と津波の被害に遭われた方、飛散する放射性物質の影響下にある方。
困難な状況で連絡をしてくれるお客様にどう対処、支援していくのか。
現場の情報と知識がなければ適切に対応することができない。
会社の防災についても着手し始めた。
死者数0だからこそ、秋田県は防災について啓蒙していかなければいけないと思う。
喉元過ぎれば―、ということがあってはならない。
風化させないムーヴメントをつくらなければいけない。
(できればそのキャンペーンやイヴェントは永く楽しめるかたちで。)
これらの情報収集を経て、いま僕が最も考えたい原発の情報を紹介する。
兎に角、僕の最近の関心事は原子力発電所の問題だ。
TVの情報、Webの情報、学者によって見解も主張も異なる。
「結局、安全なの?」
僕は家族や大切な人に答えられずにいる。
また事態によっては、福島以北の被災した東北が分断される。
日本は国として一部、“死の大地”を孕むだろう。
私たちの子孫は、世界各国に補償していかなければならないかもしれない。
以下に紹介するのはUstreamで得た情報だ。
講演は一時間少々と決して短くはないが、僕は退屈することなく観ることができた。
是非ご視聴願いたい。
特に28分からの東京電力の利権と次世代エネルギーが興味深い。
エネルギー論は孫正義氏の「光の道」の論法に似て面白く、
利権の構造を取り払うために、WINWINのかたちで
権力者をも取り込もうとすることが、僕には痛快で堪らない。
また、最終的に国の成長戦略に結びつけるところに希望が沸いてくる。
僕は原発反対派に対して思想が偏っていたのかもしれない。
(一応バランスをとるために、推進派の意見もきちんと収集してください。
僕は反対派、推進派どちらかを勧める気はありません。
現状を論じている、こちらもチェックしてみてください。
煽ることなく、事実と予測を淡々と論じています。)
放射線の扱いについては、田中氏の意見を訊いても識者の意見を訊いても答えが出ないが、
(チェルノブイリのよう、結果が癌の発症であり、10年後に分かることです。
外部、内部被曝の危険性も異なり、同数値で比較可能かどうかも定かではありません。)
僕は推進派だったからこそ、そういう意味では田中氏を論破して欲しい。
僕がこれまで信じた学者や有識者を含め、それができなければ鞍替えをするだろう。
福島、北関東、東京の人たちが気になる。
そしてそれは日本では皮肉なことに実に情報が遅い、スピーディではないシステムなのです。)
政府の云う「ただちに健康を害するものではない」は、どの尺度の安全なのだろうか?
このような状況下、「自分で取った情報を元に自分で判断する」それしかない。
各国の報道にあるよう、すぐさま暴動を起こさない日本国民。
そのすべてがいいとは言わないが、包み隠すことのない信頼ある情報は、
被災者の立ち居振る舞いのよう、私たちは冷静に居られると信じてもいいのではないか。
「10年後の私たちの安全を確保するためには?」、いまそれが知りたい。
Cely