五日間の上海旅行に行っていた。
5年以上も海外経験がご無沙汰で、自身がどう感じるのかが楽しみな旅ではあった。
まして僕が望んだ街、上海というロケーションだ。
一言で言うと、本当に刺激的な街だった。
バブルを知らない僕でも、バブルとは何ぞや、
という根っこの部分が理解できるほど、今の中国はバブっている。
以前に知り合いの社長さんが言っていた。
商圏になるかどうかは自分の目で確かめるといい。
その言葉がそのまま、オウム返しのように口を突いて出る。
確信を得たいなら、自分の目で確かめるのが最善の方法なのだ。
僕は以前のpostでも書いていたように、文化的な側面では負けたくない。
経済と文化は必ずしも伴わないし、時差のようなものもある。
その点で日本はまだまだアジアの中心であることは間違いない。
だがしかし、上海のフリーペーパーを手にしてから、その想いは変わりつつある。
クオリティが高いのだ。
また、中国語と英語のミックス感もいいし、そもそものモデルの人たちが奇麗だ。
中国人は日本の人口の13倍だ。
そのなかで寄り選りをした場合、結果は自ずと見えてくる。
パイの大きさは無視できないことは、いい加減、皆わかっている。
80年代のオーソドックスなスターというものが2000年代には形を変え、
身近な存在というアイドルが席巻する日本市場。
中国の芸能市場とは全く異なる土壌である。
しかし、現在の日本のように成熟してしまった価値観だからこそ
斜めからモノを見るようなアンダーグラウンドな市場は、
広大な中国全土では、どれだけ広がっていけるのだろう。
おそらくそれは無理であろう。
大多数の正解を求めるには、スタンダードであるしかないのかもしれない。
1億人の島国での流行を見る自分が、
13億人の国を見て部屋で密かに思うことはたかが知れているが、
13億の憧れである上海市民1800万人が選択する文化を
僕はこの先も見てみたいと思った。
Cely