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  • 2013.01.07 Monday
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My Portrait Days - Cely -



大学生になった十代後半から、自然と写真を撮るようになった。
そうは言っても、使い捨てカメラで、遊んでいるところをパシャパシャと撮ってみるだけ。
そこには構図も光の加減も何もなく、我がままに乱暴にピースサインを促し、促され、
ただただ楽しさに任せてシャッターを切っていた。
シャッター!?、いやいやそれは僕にとって
チープで愉快なプラスティックのボタンだった。

その手軽さが楽で楽で、海外旅行にも使い捨てカメラを適当にバッグに入れていった。
広い世界の中で、金持ちやカモとされる日本人が、
盗んだところで当事者以外に価値のないものを帰りの飛行機で大事そうにするのは、
しめしめと舌なめずりするような密かな楽しみがあり、何よりの土産でもあった。
だから帰国後は現像を待てないほどだった。
(フィルムカメラの現像を業者に急かすと、料金がかさみます)

道楽息子が、2度の大学生活で撮った写真の量は、
秋田への荷造りの際、優に引っ越し用ダンボールの、まるまる一個分になった。
横着な僕は、それをアーカイヴするわけもなく、
裸の写真の束と束を、現像後に手渡されたビニール袋にそのまま入れ、
一応まとめたことにして、クローゼットの中に眠らせた。

秋田に来てからは、仕事でパンフレットやブログの必要性から、
姉のコンパクトデジタルカメラを使い始め、自然とデジタル一眼レフカメラに移行した。
いま、気が付いてみると使い捨てカメラは、僕の生活では息を潜めていた。
そして、いまの自分の写真はおろか、いまの仲間の写真は手元に無くなっていた。

いまの仲間を記録として残さないことは、なんと寂しいことだろうか。
場の楽しさと“プラスティックのボタン”を押した量は
年齢を鑑みると、決して比例しないと分かっているつもりだが、
秋田での写真が少なすぎる。

また、考えず闇雲に撮った写真は、被写体や撮影者、
それが誰のものであっても、何故か求心力がある。
必要性に刈られ、半ば仕事のように引っ張り出したかつての写真を見て、
何とも云えない気分になってしまった。

かつての雑な使い捨てカメラの写真を、わざわざ桁の違うデジタル一眼レフカメラで撮り、
僕はその画像をここに晒している。
そして、それがいいな、と思っているから、感情が入ったものはややこしく、素晴らしい、
のかもしれない。

…うん、何だかわからないけど、いいと思う!




Cely

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  • 2013.01.07 Monday
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COMMENT
俺もGRで仲間の写真、家族の写真ほとんど撮ってなくって、そー考えると、あのパシャパシャ撮りには意味があるよねー。
ま、過去は振り返りたいものと振り返りたくないものあるから複雑だけどw

仕事中に失礼しましたーw
  • うす
  • 2011/06/06 11:47 AM
臼田さんコメントありがとう!

それこそ写真なんて興味が無くって、撮って撮られてを一番した友人は臼田さんだと思います。
暑い夏に、海やらバイクやら、バンダナやらマニキュアやら…くだらないことをしてたのはいい思い出です。
もちろん、世田谷デイズもサイコーでした!

また東京で逢いましょう。
  • Cely
  • 2011/06/07 10:59 PM
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